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まったく売れなかった小説だ。古本屋でもいまだかつて見たことない。もっとも入手困難な一冊だろう。
その後書かれる『両手のなかの海』にでてくる父と子の関係性はこれが元になっている。ある意味『両手』は『ジャンクライフ』の書き直し版ともいえる。 |
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「音」という名前の少女は次作の「スズナカ」さんのプロトタイプとなる。「ジャンク」とはダメ犬ブルドッグの名前。なかなかいいキャラクターなのでそのうちなにかの物語に再登場させるかもしれない。表紙を書いてくれたのはやまだないとさんだ。その後本のカバーの書き手としても売れっ子になる彼女が手がけた最初の作がこれ。知り合ったきっかけはヤングマガジンに連載していた彼女の『KISS』を読み、手紙を送ったからだ。それが『傷だらけの天使』『フィガロ』とつながっていくわけだから最初の記録としてはたいへん重要だ。
映画監督の松岡錠司が映画にしたらどうだろうと権利の問い合わせをしてきたのも最初がこれだった。その後別の作品を元にして脚本を共同で書いたりする仲になった。残念ながらともに陽の目を見ることはなかったけれど、そのときの経験はその後のぼくにとってとても大きかった。
『ギラギラ』は投げられた球を思い切り振ってホームランにしたような小説だった。 |
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